数年前のことですが、ある日塗装業者がやってきて、屋根塗装の痛みを指摘し、塗装させてもらえないかと話を持ち掛けてきました。前回の塗り替えからもう8年ほど経っていたので離れて見ても分かるくらい傷んでいたようです。一緒に光沢やさび等を確認して、再塗装が必要だということは認識しました。
その業者は、各地を回って物件を探して仕事をする会社で、その場で、話を進めるか決めて欲しいようでしたが、すぐはお願いするつもりが無いとお断りしました。
その後、全国展開している大手リフォーム業者さんと、ポストにチラシが入っていた地元の業者さんと相見積もりを取り、価格や説明の丁寧さなどから地元業者さんにお願いすることにしました。細かい部位の塗装の必要性の説明や、作業工程の説明などが丁寧で、営業の方なのに、詳細まで良くご存じだと感心し、小さな会社ではあるけれども大丈夫だという判断に至りました。この業者は、開業キャンペーン中で、1割ほど通常より安かったのです。なんでも、力のある職人さんが独立するというので、本業とは別に塗装部門を設けたということでした。ちょっと不安ではありましたが、結局は、内容説明等がしっかりしていたので、信用してお願いしました。
どちらからも屋根だけでなく、外壁も粉がふいているので再塗装する時期と指摘されました。屋根の塗装だけでも足場が必要になるので、同時に実施した方が良いということだったので、そのようにお願いすることになりました。
足場は業者さんが数人やってきてほぼ1日で組んで行かれ、続いて塗装の職人さんがいらしたのですが、塗装作業というと数人やってきて作業されることを予想していたのですが、8割方お一人での作業だったようです。その分日数はかかったかもしれませんが、仕上がりは大変きれいで満足しました。足場を外して全体の仕上がりを見たときは、まるで新築のようで感激してしまいました。
平日は仕事で家を空けるので、誰も作業の様子を見られなかったのですが、お隣さんが時々見ていらして、いつもお一人で作業されていて、何度もいろいろな角度から見て確認しながら、凄く丁寧に仕事をしていたと感心して話してくれました。この業者さんを選んだのは間違っていなかったと思い、安堵しました。
今回は2回目の再塗装でしたが、塗装を一回も経験していないときに、高性能塗料のキャンペーンで、その場で即決してくれれば格安で請け負うという、飛び込みの売り込みがありました。あまりに胡散臭いので拒否しましたが、某球場に看板を出している大手業者さんと名乗ったので、外壁塗装業者に対する不信感を持ちましたし、塗装はこんなに高額なのかと、驚かされたのです。それでもその時は、そろそろ時期なのかと思い、この家を建てた業者さんに相談して一回目の再塗装は行いました。塗料もそれほど高性能な物は必要無いということだったので、飛び込みの業者さんよりは3割位は安く済んだと記憶しています。
その時に、今回のようなことがあった場合に騙されないようにと、塗装について調べたりしてみたのですが、気候条件などによって傷み具合は変わるのでどれだけいい塗料を使ったから何年は必ずもつという保証は無いというのが私の今の結論です。
家の塗装は百万円単位の結構大きな買い物になりますが、風雨にさらされる家屋を守っているので再塗装は避けられません。のびのびにしていると内側が傷んでしまい、家屋の寿命を縮めてしいまい、修復にはもっと費用が掛かってしまうことになりかねません。専門的な知識を持ち、正しい判断ができるのが一番いいですが、なかなか難しいと感じていますので、私の場合は、信頼できる業者さんを見つけて定期的に実施していくことにしています。