私の実家が、数年前に建物の塗り替えをしました。実家は、私が生まれる前から(昭和後期)からはすくなくとも手つかずの木造家屋で、外壁も当時よくあった淡いグレーといった感じの色合いだったのですが、長年雨風にさらされていました。また、大きな地震にもあい、幸い建物や外壁自体は大丈夫だったのですが、一部ぽろぽろと古いタイルのようなものと一緒に塗装も剥がれ落ちてしまったようです。そんないろいろな事情のものも含め、味がある、思い出の家、とそのまま大事にされてきたようですが、父母が定年で仕事をリタイアしてあらたなセカンドライフを始めるにあたり、家もきれいにしたいと思ったようでした。そこで、中のリフォームと、建物の塗り替えをおこなうことに決めたようです。中のリフォームは、老後暮らしやすい家にしましたが、外はどんな色にするのだろう?と思っていたら、なんと、個性的なクリーム色っぽい色にしていました。建物の塗り替えにあたり、父母はリフォームの会社と相談し、街並み(昔からそこに家がありましたが、近年近隣にマンションや新しい住宅が建ったこともあり)との調和やトレンド、そして、そのなかにも父母の好みや個性を考え、景観に合う色を一緒に考えてくれたようでした。クリーム色といっても、1回と2階部分、建物の方角によって、すこし変化のある、遊び心のある色味です。建物の塗り替えは、同じ家を新しくし、住む人にわくわくや活気を与えてくれるんだなと、私たちも帰省をするたびに感じます。