隣の家は、5年に1回外壁塗装も含めて建物全体の補修工事を行います。私が所有する物件は賃貸用物件になっていたため、所有する物件には住んでいませんでした。ある年隣が補修工事をしたときの話です。補修工事を請け負った業者は、外壁塗装をする際に家に了解を得ることなく作業を行った結果、家の側面に塗料が飛び何ヵ所も汚してしまいました。弁償問題になり、業者が家の外壁を修理することになりました。

家の外壁は既製品のタイル張りなので、タイルを張り替えることになりました。ところが、建築した当時のタイルと張り替えたタイルとではどうしても色の違いが出てしまいました。タイルを張り替えた部分は、建物の側面部分なので仕方なく了承しました。そこで、業者に説明したのは、どうして作業する前にこちらから了解を得なかったかということです。作業することがわかったら、家の建物にシートをかけてもらうように頼んだと話したら、「シートをかけると暗くなって住人に不便をかけると思った」という言い分でした。建物内には照明があるのだから、不便までいかないと説明しました。

シートが掛けられて暗くなったとしても数日間のことなので、我慢ができる範囲のことなのです。こちらとしては、外壁に傷が付く方が大きな問題です。作業をする側と所有する側とでは考え方が全く違うのだから、作業をする前によく相談して、お互いに納得してから作業を進めることが大事だということを話しました。その業者は、次からこちらに相談して作業をするようになりました。