今から10年ほど前の夏の日、何の前触れもなく突風が吹き、当社のビルの外壁が剥がれ落ちました。すぐにブルーシートで覆いましたが、歩行者にケガがなかったのは不幸中の幸いでした。すぐに知り合いの工務店に依頼しましたが、そういえば「店舗保険」という保険に入っていたことを思い出しました。本来は店内でお客様にケガがあったりした場合に使う保険ですが、特約で店舗の風雪害などの被害も保証されるものでした。

「ダメもとで・・・」代理店にTEL して、翌日には担当者が来ました。経年劣化によるものか、非常に判断が難しい所だったところですが、保険契約の年数が長かった? かもしれませんが、何とか保険が利用できそうという事でした。もし、保険会社の方が現場確認する前に工事が開始されてしまっていたら、保険が使えなかったかもしれないので、慌てて工務店にお願いしなくてよかったです。その後改めて工務店と話し合い、剥がれた部分だけでなく、剥がれる可能性がある部分まで、工事を行っていただくことになりました。工事はおよそ1ヶ月ほどかかりましたが、天候にも恵まれ無事に終了しました。

総額はおよそ100万円ほどでしたが、すべて保険で支払うことができました。また、代金の支払いも「保険金が入金されてからで良いですよー」と工務店に配慮をいただき、2ヶ月くらい後に、完済することができました。今振り返っても、よくあの時に保険のことを思い出したなーと不思議な気持ちになります。